新人社会保険労務士が助成金を担当する事となった。実際に申請する助成金は「キャリア形成促進助成金」と「キャリアアップ助成金」だ。
「キャリア形成促進助成金」ってのは旧式の助成金で、新規申込は終了している。対して「キャリアアップ助成金」はまだ新しい助成金だ。
まずはキャリア形成促進助成金の制度導入コースを申請。制度導入コースは従業員を訓練し、評価するコース。あらかじめ、評価制度を導入する計画を労働局に提出。
その後、1ヶ月内に計画書に認定年月日や認定番号が記載され、提出企業に郵送される。
社会保険労務士として初めての助成金!どう申請する?
労働局から制度導入コース計画書が届いたら従業員の訓練だ。世の中には様々な仕事があるからそれに見合った講座・研修を実行するのだ。
この研修を2ヶ月程度、実行したらその訓練成果を確認する。(必要に応じて就業規則を変更しておく)所定用紙に従業員自身が5段階評価で記入する。
アンケートみたいに「そう思う」「思わない」「まあまあ」って感じで5つに別れているのだ。
該当する回答を選んだ従業員は会社に提出。それを見た会社側はその用紙を元に従業員を評価。これで、一段落。

助成金申請は計画的に!社労士に丸投げも可能。
上記のキャリア形成促進助成金の職業能力評価制度の場合は評価後に6ヶ月の待機期間がある。待機を終えたら2ヶ月以内に申請だ。
評価制度導入時の書類や助成金の振込口座等を揃えて労働局に提出。窓口に受理されれば一安心。これで、申請期限の心配はなくなる。
窓口に提出後に不備があればその部分を修正すれば良い。決定的な不備でなければそのまま審査に入る。結果が出るのは6ヶ月から1年かかる。
助成金は忘れた頃にやってくるって訳だ。流れとしては計画書提出・就業規則変更・労力評価・助成金申請だ。

キャリアアップ助成金の正社員転換コース。
キャリアアップ助成金も流れはさほど変わらない。あらかじめ、労働局に計画書を提出。その後、就業規則を変更して正社員転換。
キャリアアップ助成金の計画書はたった3枚なので、簡単。
その後、労働局から認定番号が記載されて郵送される。正社員に転換したら6ヶ月経過するのを待つ。助成金対象者は2018年で20人が上限。

キャリアアップ助成金の正社員転換コースの条件。
正社員転換時の給料を5%上昇させる必要がある。最初から正社員を前提に採用された従業員は対象外だ。当たり前だな。基本はアルバイト(時給)から正社員(月給)だろうな。
正社員転換後、6ヶ月経過したら助成金の申請だ。正社員転換前後の賃金台帳・出勤簿・労働契約書等を労働局に提出。問題なければ会社の指定口座に助成金が振り込まれる。
今回、初めて助成金を申請したが厚生労働省や労働局のパンフレットとネット情報でなんとか乗り越えた。これで仕事の幅が広がったと思いたい。

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キャリアアドバイザーとして資格と転職について助言している。労働者の不安や悩みを解消し、元気に働いてもらえるようサポートしたい。