精神的ストレス(うつ病)で退職したけど、手続きはあるの?
今までは厚生年金保険と健康保険だったけど、切り替えはどうする?
そんな貴女に精神的ストレス(うつ病)で退職した時の手続きを教える。
無職生活はお金が必要だから国民年金と国民健康保険を減額(免除・減免)申請しよう。
退職前に傷病手当金の要件を満たしておこう。退職後も傷病手当金を貰えるようにするのだ。
うつ病で無職になって働けない。収入がないなら傷病手当金で貰うしかないよね。
精神的ストレス(うつ病)で退職後にやるべき社会保険手続き。
うつ病で無職になったら以下の手続きが行える。国民年金の免除と国民健康保険料の減額は任意である。手続きが面倒ならしなくても良い。
傷病手当金の支給要件を満たしてる前提。退職後は厚生年金保険を国民年金に、健康保険を国民健康保険に切り替える。
厚生年金保険から国民年金、健康保険から国民健康保険にするのは市役所(町役場)でできる。
市役所(町役場)なら近所だから行きやすい。うつ病だから外出したくないけど。
うつ病退職後に厚生年金保険を国民年金、健康保険を国民健康保険にする。
厚生年金保険から国民年金、健康保険から国民健康保険にするのは市役所(町役場)に行けばできる。
退職証明書のような健康保険脱退の証明になる物と、身分証明書(自動車運転免許証・マイナンバーカード)を持参する。
うつ病で退職したなら精神科か心療内科に通うようになる。そんな時、健康保険証がないと10割負担になる。
退職後すぐに健康保険証を入手しよう。
退職時に「退職証明書」を貰っておこう。これがあれば健康保険から国民健康保険に変更できる。
健康保険証がないと出費が大きくなるね。手続き後に療養費が返金されるとしても辛い。
うつ病退職後に年金事務所でできる手続き(厚生年金保険・国民年金)
市役所(町役場)で厚生年金保険から国民年金に変更した。次は国民年金を免除する手続きだ。
国民年金は主に無職者と学生が申請する。
国民年金は月額約1万7千円。これが1年だと20万円に達する。
無職なのに年間20万円の出費は大きい。国民年金の免除申請で、出費を減らそう。
国民年金には全額・半額・4分の3・4分の1免除があり、支払う額が減額される。(反面、受給額も減る)
全額免除になっても国民基礎年金の半額は払ったものとみなされる(払ってなくても年金額に計算される)
貴女と配偶者(世帯主)の収入で免除額(免除の有無)が決定される。
身分証明書(自動車運転免許証・マイナンバーカード)を持って年金事務所に行こう。(郵送可能)
無職で20万円の出費はつらい。そうでなくても国民健康保険料の支払いもあるのに。
うつ病退職後に年金事務所でできる手続き(国民年金法定免除)
免除になれば将来の老齢基礎年金は当然、少なくなる。だが、追納できるので心配いらない。
お金に余裕がある時に国民年金を払えばいいのだ(追納は10年)
また、障害厚生年金(障害基礎年金)を受給してれば追納しても年金額は変わらない。
障害厚生年金(障害基礎年金)は老齢基礎年金の満額で支給されるからな。
なお、障害厚生年金(障害基礎年金)の2級以上に該当すると法定免除となる。
法定免除と全額免除は国民年金を払わずに済む。
うつ病退職後は自立支援医療(精神通院医療)で1割負担にする。
貴女の場合は病院や薬局に行くと3割負担になる。診察や薬剤に1万円かかったら、支払うのは3千円になる。
これが国民健康保険証の威力。だが、更に保険料負担を軽くする技がある。
それが自立支援医療(精神通院医療)だ。市役所(町役場)で専用の診断書を貰い、心療内科で書いてもらう。
うつ病に関連する病気や不安障害も対象だ。市役所(町役場)で所得審査を通過すれば3割負担が1割負担になる。
自立支援医療(精神通院医療)の申請は2ヶ月ほど掛かる。できるだけ早く市役所(町役場)で申請しよう。
自立支援医療(精神通院医療)の診断書は3千円くらい取られる。うつ病が長期化しないなら申請不要だね。
うつ病退職後は自立支援医療(精神通院医療)する時の注意点。
自立支援医療(精神通院医療)で3割負担から1割負担になる。ただ、1割負担になるのは指定の心療内科と薬局だけ。
例えば歯医者に行ったら3割負担。
申請できるのは都道府県に指定された病院と薬局だけ。指定されてない心療内科(薬局)では申請できない。
また、診断書の発行に3千円は必要。
なので、うつ病が短期間で回復しそうなら自立支援医療(精神通院医療)の申請は不要。長期的に療養しないなら診断書の3千円がもったいない。
自立支援医療(精神通院医療)の診断書を記入から申請結果が出るまで3ヶ月は必要。
診断書に3千円、申請後に2ヶ月必要。自分の症状と療養期間を考えて申請しないと損するね。
うつ病退職後の雇用保険延長には傷病手当金の申請書が必要。
傷病手当金と雇用保険は併給できない。傷病手当金の受給が終わってから雇用保険の受給となる。
だが、療養中に雇用保険の受給期間が終わってしまう事がある。
なので、雇用保険は延長申請をしておく。退職後30日が経過してからハローワーク(公共職業安定所)に行けば手続きできる。
雇用保険の受給期間延長申請は急ぐ必要はないが、忘れたら大変。そもそも傷病手当金の申請書(医療担当者の意見書)が必要なのだ。
雇用保険の延長手続きには傷病手当金(医療担当者の意見書)のコピーが必要。(離職票も必要)
傷病手当金(医療担当者の意見書)のコピーを取らずに健康保険協会に郵送したら大変だね。
うつ病後、働ける状態に回復したら傷病手当金から雇用保険に変更。
うつ病が働ける状態まで回復したら雇用保険を受給する。
うつ病で退職したのだから離職票の退職理由は「職務に耐えられない体調不良・怪我等があったため」
もしくは「その他」で書かれてるはず。そうでないならハローワークに行って事情を説明しよう。(休職の場合は期間満了)
この利欲理由によって国民健康保険が減額されるかどうかの分かれ道となる。
雇用保険受給資格者証の「12離職理由」が11・12・21・22・23・31・32・33・34の場合に減額申請できる。
傷病手当金が終わったら雇用保険を受給する。
傷病手当金の受給が終了してから雇用保険の受給が始まるので、それまで国民健康保険の減額は申請できない。(傷病手当金を受けないなら別だが)
自己都合退職と休職期間満了は対象外となる。また、休職期間や退職時の会社とのやりとりは全部残しておこう。
ずばり言うと病気(うつ病)による退職なので、待機期間がない。2ヶ月とか3ヶ月待たずに雇用保険を受給できる。
傷病手当金1年6ヶ月経過後、障害厚生年金の請求もできる(初診日請求)
障害厚生年金の請求についてはこちら。
- うつ病退職から再就職まで!傷病手当金から障害厚生年金への手続き。
- うつ病で障害厚生年金3級になる?社労士か年金事務所に相談しよう!
- 障害厚生年金2級の請求結果!上乗せ年金生活者支援給付金とは?
- 障害厚生年金と雇用保険を併給した結果!2級の金額で生活できるか?
離職票の離職理由に不満があるならあらゆる証拠書類を持ってハローワークに行こう。
離職票を貰ったらまっさきに離職理由を確認しないと。「自己都合」って書かれてたらと良くないね。
うつ病退職後に雇用保険受給資格者証を使って国民健康保険料を減額。
雇用保険を受給するって事は受給資格者証があるってこと。受給資格者証があるなら国民健康保険料を減額できる。
国民健康保険料(保険税)の減額は雇用保険の受給資格者証が必要。なので、傷病手当金の受給中には手続きできない。
まずは通常の国民健康保険料金で支払い、受給資格者証が手に入ったら手続きする。
国民健康保険の審査を通過すればさかのぼって保険料が減額される。
これまで減額されてなかった国民健康保険料が返金され、これからの保険料も減額される。
受給資格者証を持って市役所(町役場)に行くね。手続きは早く終わらせておきたい。
うつ病退職後に国民年金を免除し、国民健康保険料を減額させる方法。
うつ病で退職したら様々な手続きが必要。市役所(町役場)・年金事務所・ハローワーク(公共職業安定所)に行くようになる。
この記事で書いたのは私の地域での手続き方法。貴女の住んでる地域と手続きが異なる場合もある。この記事は参考程度に思っておこう。
「住民税と国民健康保険が高額で払えない!無職は減額免除できるか?」の記事に続く。
手続きに必要な物は事前に用意したい。運転免許証・マイナンバーカード・年金手帳・離職票・退職証明書。
国民健康保険の負担額を1割にして、毎月の保険料を減額させる。知らないと損する事ばかりだね。
健康保険(傷病手当金)雇用保険・障害厚生年金の記事。
- 精神障害者手帳を申請!診断書で認定されるか?所得税27万円控除。
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社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー2級技能士
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