助成金は中小企業が対象で、大企業には支給されない。だが、よく探せば大企業とを対象にした助成金も存在する。ちなみに大企業とは従業員が300人以上の会社だ。
中小企業だろうが、大企業だろうが500万円貰えたら嬉しいよね!ならば申請しよう。条件さえ満たせば助成金は支給されるし、返金する必要もない。助成金なんて専門家(社会保険労務士)じゃなくても申請できる。

トライアル雇用奨励金で12万円(障害者も対象)
気軽に使える助成金はトライアル雇用助成金。これは不安定な働き方を続ける求職者を受け入れた時に支給される。1ヶ月4万円で、最大3ヶ月支給。
知識も経験もない人をお試しで雇う時に使える助成金。お試しと言っても使用期間ではないから要注意。1から従業員を育てたいとか働きぶりを見てから採用したいっ!て時にいいよね。
トライアル雇用掌底金を貰うのは簡単。ハローワークで、トライアル雇用求人として募集するだけ。あとは求職者が応募するのを待とう。

手続き簡単12万円!

特定求職者雇用開発助成金(安定雇用実現コース)
特定求職者雇用開発助成金(安定雇用実現コース)は大企業50万円、中小企業60万円貰える。条件は35歳から60歳までの人を雇用する事。
これも事前準備不要で楽な助成金。対象者を雇用してから助成金の手続きが始まる。対象者を雇用するとハローワークが通知くれる事もある。
注意点は仕事をしながら転職活動してる人は対象外。なので、失業してる求職者を雇う必要がある。正社員で雇って50万円を貰おう。

高年齢者無期雇用転換コースで48万円。
高年齢者無期雇用転換コースは大企業38万円、中小企業48万円貰える。50歳以上で定年未満の人を無期雇用に転換すれば良い。
定年が60歳なら50~60歳の従業員を無期雇用に転換するのだ。1年度に10人まで対象だから大企業なら380万円貰える。
申請方法は知る人ぞ知るキャリアアップ助成金(正社員化コース)と同じ。あらかじめ転換計画を労働局に提出。計画認定後に無期転換するだけ。
無期転換するって事はその人を雇い続けるって事。目先の助成金に囚われて、安易に無期転換すると後で痛い目を見る。(期間満了にできない)

65歳超雇用推進助成金(65歳継続雇用促進コース)
65歳継続雇用促進コースは企業の規模に関係なく、150万円貰える。60歳の定年を65歳にするだけ。金額は高年齢者の人数で決まる。
つまり60歳以上の被保険者が10人いる状態で定年を65歳にすれば良い。将来的に65歳までの雇用が義務化されるだろうから、金が貰えるうちに実行するのも一つの方法。

定年延長で150万円!

治療と仕事の両立支援助成金(環境整備コース)
治療と仕事の両立支援助成金(環境整備コース)は病気治療と仕事を両立させる仕組みを作った企業に20万円支給される。
病気とは具体的にガン・脳卒中・心疾患・糖尿病・肝炎の事。これらの病気を持った人が働きやすい職場環境を整える必要がある。
両立しやすい仕組みや制度は1時間単位の年次有給休暇・傷病休暇・病気休暇・フレックスタイム・時差出勤・短時間勤務・在宅勤務(テレワーク)・試し出勤制度である。
このような職場環境を整え、両立支援コーディネーターを配置する。すると20万円、そこから実際に制度を活用すると更に20万円(制度活用コース)

合計で40万円!

詳細は管轄の労働客やハローワークで確認。
大企業でも貰える助成金を5つ紹介した。だが、助成金の仕組みや対象者は常に変化する。基本的に新しい助成金は審査に通りやすく、金額も大きい。
だが、数年間経過すると厳しい条件となり、金額も減少しやすい。めぼしい助成金があったらすぐに取り掛かろう。申請は難しくない。
労働局やハローワークの職員が丁寧に教えてくれる。案外、総務担当者でも助成金を申請・受給できるのだ。助成金は欲しいけど、仕組みがわけわからん。
そんな人は社会保険労務士に頼もう。社労士に依頼すると助成金額の10%~20%取られる。それでも丸投げできるんだから安いほうだが…。

こんな会社は助成金を申請できないブラック企業対策。
助成金てのは必要な制度を作ったらたまたまお金が貰えた!ってのが本来の流れ。お金が貰えるから制度を作るのではない。だが、お金の為に企業が動くのが現実。
人を雇って助成金が貰えるなら雇って解雇してを繰り返せば良い。そんなブラック企業対策として助成金には様々な要件が定められている。
大半の助成金は解雇者が出てから6ヶ月は申請できない。従業員に原因があっても退職勧奨でも同じ。解雇するなら労基署で解雇除外認定を受けるべし。
他にも数多くの受給要件があるから労働局やハローワークを訪ねよう。もちろん、顧問社労士がいるならそこに聴けば良い。

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