うつ病で退職したけど、今後どうすれば良いのか?
生活のリズムを取り戻し、社会復帰できるのか?これからの生活資金に不安がある。
そんなあなたに退職から仕事を探して社会復帰する流れを紹介。
退職前後の健康保険・雇用保険・国民健康保険・国民年金の手続きについてわかる。
これらはうつ病から社会復帰するまでの重要な収入源となる。また、知らないと損する事もある。
健康保険・雇用保険・国民健康保険・国民年金?聞いたことあるけど、どんな手続があるかは知らないなぁ。
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!傷病手当金とは?
うつ病になったら休職するか、退職するかの選択となる。どちらの場合でも健康保険(傷病手当金)の手続きをしておこう。
傷病手当金の申請が通れば給料の66%を受け取れる。働けない状態(労務不能)の間に支給されるから自宅療養に専念できる。
これまでの健康保険加入期間が1年以上継続してれば退職後も支給される。大事なのは退職前に傷病手当金の要件を満たしておくこと。
傷病手当金については「傷病手当金の診断書は心療内科で貰う!雇用保険と2年以上の給付」を見て!
傷病手当金は最長1年6ヶ月受給できるからうつ病のような長期療養でも安心だね。
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!健康保険と厚生年金保険。
うつ病で会社を退職したらこれまでの健康保険から国民健康保険へ変更となる
。国民健康保険料の支払いは生活費を圧迫するので、減免(免除)の手続きをする。
減免(免除)の金額や添付書類は市町村によって異なる。
国民健康保険に切り替える時にでも聞いてみよう。私の所は離職票のコピーが必要だった。
また、会社では厚生年金保険だったが、国民年金にする必要がある。
国民健康保険と国民年金の手続きは市役所で同時に手続きできる。
健康保険から国民健康保険に変更。減免(免除)の手続きをする。社会復帰までの出費を抑えるのだ。
厚生年金保険から国民年金にするのはわかった。国民年金には免除制度ないの?
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!国民年金の免除申請。
厚生年金保険から国民年金になったら免除申請しよう。収入によって全額免除・半額免除・1/3免除・1/4免除が受けられる。
国民年金の免除申請して半額免除になれば支払う保険料も半額になる。例えば保険料が1万6千円なら支払額は8千円になる。
保険料が半額になると年金受給額も半額になると思いがちだが、実際は半分以上支給される。全額免除でさえ半分支給される。国民年金は免除しないと損なのだ。
国民年金の免除申請は失業状態でなくても申請できる。だけど、失業を証明できれば審査が通りやすくなる。やはり、離職票のコピーを準備しとこう。
国民年金の免除申請をすれば出費を大きく減らせる。申請書の記入欄も少ないから気軽に申請しよう。
免除申請は「退職無職で厚生年金保険を脱退!国民年金の全額免除申請する方法」を読んでね!
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!国民年金の支払い。
国民年金の免除申請で大事なのは保険料を払わないこと。免除申請結果は1ヶ月以上経過してから届く。その間に国民年金の加入・支払いについて連絡が来る。
この時に支払うと後から免除になった時、返金対応が大変。免除申請後は保険料を払わず、申請結果が届くのを待とう。
退職後、厚生年金保険から国民年金にしてなかった場合でも支払いに関しては問題ない。国民年金に変更してないと2ヶ月から3ヶ月の間に年金機構から封書が届く。
中には国民年金への加入用紙と免除申請の用紙が入ってる。これを書いて年金機構に送れば良い。書類を送ると国民年金に加入し、免除の審査が行われる。
国民年金の手続きを忘れても遡って免除申請できる。本来は退職後14日以内に行う事とされている。
国民年金に未加入だと障害基礎年金や遺族基礎年金に影響が出る。手続きはお早めに。
国民健康保険も国民年金も免除(減額)申請できるんだね。離職票のコピーを複数用意しよう!
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!支給期間延長。
次は雇用保険の手続き。傷病手当金を受けてる間は雇用保険(失業給付)を受けられない。なので、ハローワークで期限延長の手続きをしておく。
そうすれば傷病手当金の支給期間が終わっても雇用保険を受給できるようになる。雇用保険の受給日数は雇用保険の加入年数により異なる。
被保険者期間 | 1年未満 | 1年以上 | 5年以上 | 10年以上 | 20年以上 |
/区分 | 5年未満 | 10年未満 | 20年未満 | ||
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ― |
30歳以上35歳未満 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35歳以上45歳未満 | 150日 | ||||
45歳以上60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上65歳未満 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
例えば30歳以上35歳未満の人が雇用保険に5年加入してたら180日を上限に支給される。
その間に就職が決まれば支給が打ち切られる。だが、まだ貰ってない日数が多いと再就職手当が貰える。
残日数が2/3なら7割、残日数が1/3なら6割支給だ。自分から申請しないと貰えないので注意。
傷病手当金を受給後に雇用保険を貰えるよう支給期間の延長をしておこう。
雇用保険の手続きは「傷病手当金の診断書は心療内科で貰う!雇用保険と2年以上の給付」を読んでね!
うつ病で退職してから社会復帰への流れ!転職して再就職手当もらう。
うつ病で退職したら国民健康保険と国民年金に切り替える。国民健康保険と国民年金の免除申請をする。
雇用保険は支給期間の延長申請をする。
雇用保険(失業給付)の受給中に就職したら残日数によっては再就職手当を貰える。
うつの状態で、社会保険の手続をするのは大変だろうが、手続きしない方が大変な事態となる。
今は健保協会であれ、年金機構であれ聞けば親切に教えてくれる。社会保険についてのお問い合わせ先は以下の通り。
- 健康保険は健康保険協会
- 国民年金と厚生年金保険は年金機構
- 国民健康保険と国民年金の一部は市役所
- 雇用保険はハローワーク(公共職業安定所)
- 各種社会保険については社会保険労務士
うつ状態での就職活動はココルポート を利用しよう。サポートを受けながら社会復帰・再就職を目指せる。
「精神障害者は働けない?正社員求人を探せる就労支援サイト5選!」の記事も読んで!
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社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー2級技能士
キャリアアドバイザーとして資格と転職について助言している。女性からのLINE(労働・人生)相談が多い。
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