中小企業診断士とは経営コンサルタントに特化した資格である。国家資格と言っても公認会計士・税理士・社労士・行政書士のように独占業務はない。
独占業務とはその資格がなければやってはいけない仕事。中小企業診断士は独占業務がないので、誰でも経営コンサルタントになれる。
中小企業診断士の名称独占と業務独占。
業務独占に対して名称独占がある。名称独占は中小企業診断士とかファイナンシャルプランナー1級技能士とか資格がなければ名乗れない。
中小企業診断士は資格がないと名刺に入れられないが、経営コンサルタントの仕事は誰でもできる。
対して独占業務はその資格がなければ名刺に入れられず、仕事もできない。
独占業務がないと言っても中小企業診断士の年収は1200万円から1500万円と言われる。高度な経営知識と交渉力があれば金持ちになれる資格だ。
中小企業診断士は他士業との連携必須。
独占業務がない中小企業診断士は他士業との連携が必要。司法書士・税理士・社労士・行政書士と協力して専門分野は任せるのだ。
任せる事によって仕事を紹介される事もある。
上の独占業務がある専門家だけでなく、多種多様な人脈があると更に良い。
ファイナンシャルプランナー・不動産鑑定士・建築士・宅建取引士・インテリアコーディネーター等。
中小企業診断士で成功したいなら試験合格前から人脈を形成しよう。もし人脈がなければ今から交友関係を広げよう。積極的に人脈を作るのが仕事と言える。
中小企業診断士1次試験は科目合格制度。
中小企業診断士は3次試験まであって、1次試験は7科目合格すると突破した事になる。(税理士試験のような科目合格制度)
受験料は13000円(2次試験は17200円)
- 経済学・経済政策
- 財務会計
- 企業経営理論
- 運営管理(オペレーション・マネジメント)
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
2次試験はケーススタディー(事例研究)となる。筆記と口述試験で行われる。筆記が10月、口述試験は12月の試験となる。
他士業の合格までの勉強時間は以下の通り。
- 司法書士 1800時間
- 中小企業診断士 1000時間
- 社会保険労務士 1000時間
- 行政書士 600時間
- ファイナンシャルプランナー1級 600時間
3次試験は実務補習となる。この補習は中小企業診断士合格後、3年以内に受講する必要がある。3次試験は「試験」と言うより実習の意味合いが強い。
実際に企業を訪問して経営コンサルタントの実習を行う(診断報告書作成)この補習15日間の補習が終われば中小企業診断士として登録できる。
中小企業診断士はどんな人が受験するのか?
中小企業診断士の受験者は男性9割、女性1割。合格年齢は30代から40代が多い。女性社労士は3割、女性税理士は2割と言われるから中小企業診断士の女性がいかに少ないかがわかる。
受験地は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8ヶ所。当然ながら東京での受験者がダントツに多い。受験生の平均年収は1000万円。
受験生の年収が高いのは中小企業診断士は大企業の幹部候補生が多いから。既に安定した地位(高収入)に付いてる為、合格後も独立しない人も多い。
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社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー2級技能士
キャリアアドバイザーとして資格と転職について助言している。女性からのLINE(労働・人生)相談が多い。
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