社会保険労務士試験に合格すると実務未経験者は事務指定講習を受講する。
これにより実務未経験でも社労士登録が可能となる。
社労士登録には開業と勤務登録がある。登録費用は20万円から30万円必要。
都道府県で金額が異なる。開業だと事務所名を決めて登録する。
実務未経験で独立可能か?社労士試験合格後にいきなり開業すると。
一国一城の主って訳だ。勤務登録は勤務先の会社名と住所で登録する。
よくネットでは「その他」登録ってのを見かけるが厳密には存在しない。
基本は勤務登録と同じで、登録住所を自宅にしたものだ。
これから社労士になる人には酷な話だが、日本では資格より経験の方が価値がある。
だから実務未経験で、社会保険労務士の資格を取っても何にもならない。社労士試験に合格するより、合格してからが大変。
社労士試験合格より就職が困難。
それほど、社会保険労務士資格で就転職するのは難しい。社労士試験の合格率は6%前後だが、合格者のほとんどは資格が死格になっている。
社会保険労務士事務所の求人数が少ないのは有名な話。
事務所にもそれぞれ特徴があって「飛び込み営業で仕事を取って来る」「事務職として書類作成」のどちらかとなる。
男性だと営業、女性だと事務員って感じか。営業だと実務を学べない。
社会保険労務士が実務未経験で開業(いきなり独立した結果)
そんな就職先のない社会保険労務士有資格者。働く場所がないなら独立開業するしかない。
社労士登録費用は高いが、県会の研修や行政協力を受けられるはずだ。
実際に登録してそういった話はあるが、地方だと研修はほとんどない。
だから社労士の先輩から仕事を教わるのは無理。
また、行政協力は社会保険労務士相談会・年金事務所相談役・社労士試験監督等の仕事があった。
更に年度更新や算定基礎届の時期には募集が増えるだろう。
行政協力と言っても一般企業の契約社員みないなもんだ。安定収入を得られる訳ではない。
行政協力については「開業社会保険労務士の行政協力とは?参加要件・相談場所・謝礼金」の記事に書いた。
社会保険労務士開業登録抹消後。
社会保険労務士登録者に取って痛い出費が月会費である。
冒頭に書いたように都道府県により異なるが、8000円ほど必要である。
行政協力をしても少ない収入。そこに会費が必要だから手痛い。
更に社労士バッジは別売り(1万円)の都道府県が多い(私は買わなかった)
それでも個人事業主はある程度の時間を自由に使えるメリットがある。
あと実務未経験者が開業すると問題がある。
よくネットでは新人開業社労士は調べながら覚えるとか書いてあるがそれはあり得ない。
会社の社長さんや総務担当者が面と向かって質問してくるのに即答できないからだ。
直接会って会話してるのに経験不足で回答できないのは論外。質問者からすれば実務経験があってもなくても関係ない。
社会保険労務士勤務登録で再出発。
東日本大震災の影響もあって開業登録を抹消した。
もう社会保険労務士になる事はないだろう。…と思ったが、運良く事務所に採用された。
勤務登録費用と月会費は事務所が負担してくれた。結果、再び社会保険労務士となった。
これで、社会保険労務士として働きながら実務を覚えられる。
社会保険労務士事務所で働くなら転職エージェントに登録する。
こんな事なら事務指定講習なんて受けるんじゃなかった。
今の事務所で、2年間働けば良いだけだからな。開業も無駄だった。
社労士試験合格後の仕事探しはリクルートエージェントと就職Shopがお勧め!
20代は就職Shop、30代以降はリクルートエージェントに登録すれば社労士求人を探せる。
社労士合格を目指すなら「社会保険労務士の試験対策!オンラインの通信教育講座で合格する」を読んでおこう。
社会保険労務士の完全ガイドはこちら「社会保険労務士試験に合格して転職採用!開業登録と年会費はいくら?」
社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー2級技能士
キャリアアドバイザーとして資格と転職について助言している。女性からのLINE(労働・人生)相談が多い。
プロフィール 女性不安悩み お問い合わせ LINE相談